オープンアーキテクチャDSPのプログラミングフィロソフィー - アウトサイドインについて紹介します。
対象製品
- ControlSpace Designer
- ControlSpace ESP-88
- ControlSpace ESP-00
- ControlSpace ESP-00 Series II
- ControlSpace ESP-1240
- ControlSpace ESP-1240A
- ControlSpace ESP-1240AD
- ControlSpace ESP-1600
- ControlSpace ESP-4120
- ControlSpace ESP-880
- ControlSpace ESP-880AD
- ControlSpace EX-1280
- ControlSpace EX-1280C
- ControlSpace EX-12AEC
- ControlSpace EX-440C
手順
DSPシステムのプログラミングには、「アウトサイドイン」というワークフローがあります。これは、入出力信号のルーティングを追加する前に、入力および出力に必要な信号処理ブロックを用意し、その後でルーティングするデザインの流れです。
入力
通常はシステムの入力側からデザインを開始します。システムへの各入力を配置し、個々のチャンネルにラベル付けします。入力を用意できたら、入力信号に対して必要な信号処理オブジェクトを追加し、各オブジェクトにラベル付けします。各プロセッシングオブジェクトのラベル付けによりシステムの実行時の混乱や誤りを大きく低減できます。
複数のオブジェクトに、連続する番号のついたラベルをつけたい場合、ラベルをつけたいすべてのオブジェクトを選択してF2を押します。これにより、「Rename Selection」(選択したブロックのラベル変更機能)ダイアログが開き、増分番号を示すワイルドカード(*)を使用してオブジェクトの名前を一括で変更できます。
出力
次に、出力側をデザインします。各出力にその用途を示すラベルをつけた後で、出力に必要な信号処理オブジェクトを追加します。また、各オブジェクトにラベルを付けます。
アナログ出力は用途ごとにまとめた複数のオブジェクトとして作成すると便利です。スピーカー、録音、およびコーデックの出力はすべてアナログ出力ですが、個別のオブジェクトとして各ステレオペアを作成することにより、プロジェクトファイルがより読み取りやすく、理解しやすいものになります。
ミックスおよびルーティング
プロジェクトファイルのデザインの最後の手順は、入力と出力のミックスおよびルーティングです。複数のマイクのある音声会議室では、オートマチックマイクミキサー(AMM)およびコンファレンスルームルーター(CRR)を使用します。AMMとCRRの両方のすべての入力/出力は、システムの入力/出力と一致するようにラベル付けします。すべてがラベル付けされたら、入力/出力をAMMおよびCRRに配線します。
クリーンアップ
すべての入力/出力がAMMおよびCRRに配線されたら、AMMおよびCRRの入力/出力のポートの余白を調整することにより、プロジェクトファイルの読みやすさを向上させることができます。また、各オブジェクトの入力または出力を上下に移動することで、配線を読み取りやすくすることができます。