Acoustic Echo Cancellation(AEC)のコントロールパネルについて紹介します。
対象製品
- ControlSpace Designer
- ControlSpace EX-440C
- ControlSpace EX-1280C
- ControlSpace EX-12AEC
Input(入力)メーター: 接続されたマイクソースの入力信号レベルを表示します。
エコーリターンロス(ERL): マイク入力時のエコーと、元になる遠隔側の音とのレベル差をAEC基準で表示します。スピーカーとマイクの間のゲインが良好な場合、ERLの値はマイナスになります。ERL値がプラスになるような、マイクとスピーカーの近接配置は避けてください。
エコーリターンロスエンハンスメント(ERLE): AECフィルターが現在達成しているキャンセレーションの量を表示します。ERLEの値がマイナスになるほど、より多くのエコーが除去されています。
ノンリニアプロセッシング(NLP): 音響環境があまり良くない場合に、残留する音響エコーを軽減するための追加処理を行います。音響的に厳しい空間であればあるほど、音響エコーが相手側に伝わらないようにするために、NLPの設定を高くする必要があります。ただし、NLPを適用しすぎると、良くない結果となるため、注意が必要です。Lightが初期値で、 Light、Medium、Strongの3つのレベルがあります。
ノイズリダクション(NR): NRは、AECに接続された入力信号に適用されます。この機能は、永続的なバックグラウンドノイズを除去するのに非常に役立ちます。範囲は0dB(フィルタリングなし)から+32dBです。デフォルトは +12dBです。
AEC: 各チャンネルのAECは、「AEC」ボタンを使用して無効にすることができます。
Mute(ミュート): 各チャンネルの「Mute」(ミュート)ボタンを使用すると、そのチャンネルの音声出力をミュートできます。
「Reference」(リファレンス)メーター: AEC信号処理のAEC Referenceに接続されているソースの受信レベルを表示します。
Comfort Noise(コンフォートノイズ): AECフィルター、NLPフィルター、そして特にNRフィルターを通った後、結果として得られる音声信号はほとんど無音になることがあります。音声が無音になると、相手側は通話が切断されたのではないかと疑ってしまうため、コンフォートノイズを使用して、少量の連続したノイズを音声信号に戻すことで、相手側は通話が継続していることがわかります。