この記事では、作成者や他の編集者にとって読み取りやすいControlSpace Designerファイルを作成する推奨事項を紹介します。
対象製品
- ControlSpace Designer
目次
目的
一般的なプロジェクトにおいて、その完成までの間に、もしくは、完成後にそのデザインが変更、修正、または、拡張されることがあります。ControlSpace Designerプロジェクトファイルが読み取りやすくデザインされていることで、その作業を容易にし、また、間違いを減らすことができます。
オブジェクトラベル
すべてのControlSpace Designerオブジェクトは、個別に、またはグループで名前を変更できます。ControlSpace Designerでオブジェクトを配置すると、オブジェクトにはオブジェクトタイプの略名の後に数字が付いたユニークな名前が付けられます。この数字は同じタイプのオブジェクトが追加されるたびに増加していきます。この名前は変更ができ、例えば各オブジェクトが適用される対象がわかるように名前を付けることができます。
オブジェクトの名前を変更するには、オブジェクトを選択してF2キーを押すか、選択したオブジェクトを右クリックし、メニューから「Rename Selection」(選択して名前を変更)を選択します。これにより、各オブジェクトにその目的を示す説明的な名前を付けることができます。同一の名称とチャンネル番号複数を複数のオブジェクトに付ける場合には、選択したオブジェクトの名前を1度に変更することもできます。使い方は、名前を変更するすべてのオブジェクトを選択し、F2キーを押すか、右クリックして「Rename Selection」(選択して名前を変更)ダイアログを開きます。「Rename Selection」(選択して名前を変更)を使用することで、チャンネル番号が挿入される箇所を示すワイルドカード(*)を使用して、複数のオブジェクトに「"同じ名称"+番号」をつけることができます。必要に応じて、開始番号を指定したり、名前付けの順番を逆方向にすることも可能です。
オブジェクトの役割を説明する名称を使用することにより、プロジェクトファイルの使用時の誤りを低減し、各オブジェクトが意図する機能を明確にすることができます。
※ControlSpace Designer v5.0以降は、オブジェクトごとにユニークな名前を付ける必要があります。
チャンネルラベル
多くのオブジェクトでは、個々の入出力をそれぞれラベル付けできます。これらのチャンネルラベルは、「Properties」(プロパティ)ウィンドウで編集できます。「Properties」は、「Window」メニューをクリックし、「Properties」(プロパティ)を選択することで表示できます。
編集可能なチャンネル名を持つオブジェクトでは、各チャンネルは「Properties」(プロパティ)ウィンドウではデフォルトのラベルが付けられています。これらのラベルを変更して、各チャンネルに説明的なラベルを付与できます。
Label Propagationを有効にすると、チャネルのラベル付けを高速化できます。 デフォルトでは、Label Propergationはオフになっており、Toolsメニューで有効にできます。 DownstreamまたはUpstreamは、ラベルの流れの方向(左から右または右から左)を選択できます。
ポートの余白
プロセッシングオブジェクトの入出力ポート間の余白は調整できます。ポートをクリック&ドラッグを使用して選択した後、上下矢印キーを使用してポートを移動することができます。また、ポートの余白は、オブジェクトを右クリックし「Set Port Spacing」(ポートの余白を設定)を選択し、テーブルに余白の値を入力することでも調整できます。ポートの余白を調整して直線の配線を使用することにより、より読み取りやすく、理解しやすいプロジェクトファイルになります。
Notes
オブジェクトの周囲にメモを追加して、システムで機能する可能性のある他のユーザーに指示や説明を残すことができます。 また、メモを使用して境界線を作成し、オブジェクトを視覚的にグループ化することもできます。 メモは、プロジェクトまたはデザインビューの背景を右クリックして[メモを追加]を選択するか、ツールメニューから[Add Note]を選択することで作成できます。
メモを右クリックすると、フォント、背景色、配置、奥行きを変更できます。